寒中水泳と一人旅(1回目)

20歳になり、何かしてみたい、それが始まりでした。

 

 

冬に富士山に登る? ※富士山は冬に入ることは出来ません

冬に野宿する? ※これは2年後に達成します

冬に公園にて上半身裸でラジオ体操する? ※まだ未達成

 

さまざまな想像を膨らませた結果、

 

冬に海で泳ごう!

 

そう決めました。

とはいえ今までそういった行為はしたことないわけで、

わくわく感より恐怖が大きかったです。

 

そんな弱気な僕は、まずは比較的暖かいところに、青春18きっぷを使い1日で行けるところまで行ってみて、そこで泳ごうと決めました。

調べたところ、山口県までは東京から1日で行けることが分かり、1日目は移動、2日目に本番、その先は未定という一人旅がはじまりました(3泊4日とだけ決めてました)。

 

連泊での一人旅自体もはじめてだったのですが、荷物は普段通学に使っている普通の大きさのバッグ(PC、600ページの参考書とノート、テキスト3冊とペットボトル1本が入るくらいのもの)とウエストバッグのみ。基本的には現地調達でなんとかする方針でスタート。

参考までに、かかった費用

合計:約22,500円

交通費 11,840円 (青春18きっぷ11,500円、フェリー340円)

宿泊費 4,500円(ネットカフェ3回)

食費 約4,500円(パンなど朝食600円、お好み焼き1,000円、夕食3回2000円、カップ麺400円、飲料500円)

衣料費 420円(タオル2枚、シャツ2枚)

 

旅2日目、山口県は下関市、筋ヶ浜に着きました。

とりあえず服を脱ぎ、海パン姿に。

幸いにもこの季節に浜にいる人は一人もおらず、着替えることに対しての恥ずかしさなどまったくありませんでした。

(このあとすぐ、人がいないことが恐怖に変わりましたが)

準備体操を入念に行い、

実際に海に近づいていきました。

 

まずは足から。

 

…あれ?意外と…

 

痛い。

 

冷たい、という感想ではなく、どちらかと言えば痛い。

 

そんな感覚でした。

 

いったん着替えた場所まで戻り、どうしようか考えた。

しかし何を察したのは次に頭に浮かんだことは

「いや、止まっているから冷たいんだ。泳げばいける!」

そう決めた僕は、デジカメを取り出し、録画ボタンを押した。

 

せっかくなので、記録しよう。

 

当初から決めていた事だったので、そこまでは特に考える事なく録画ボタンを押しました。

しかし、そのとき

「あれ、これ俺がもし心臓麻痺とかになって誰も助けてくれなかったら、ニュースでこの映像流されるんじゃね?」

という思考が。

そう、このとき、周りに誰もいないという事に初めて後悔をしました。

 

とはいえやると決めたことはやりきろう。

そう思い、録画ボタンを押したあとは一直線で海へ。

 

足が水に触れて1秒もたたないうちに、飛び込むようにして入水。

そのままクロール、クロール、クロール。

 

「あれ、寒くないし痛くない。いける!」

 

入ってしまえばなんてことなく、結局そのまま泳ぎ続けることに成功しました。

(ちなみに、寒中水泳の本番は、ここからです。)

 

意気揚々と海からあがった僕は、その瞬間ある後悔をしました。

 

「濡れた体…まじで寒い!」

 

そう、寒中水泳での思わぬ敵は海から上がった瞬間でした。

風が寒い。

 

結局ガタガタ震えながら水をふき取り、急いで着替え、なんとか無事終えることが出来ました。

 

ここからは余談ですが、過去の3回の寒中水泳での共通点は泳いだあと足先の感覚が次第になくなり、眠気に襲われます。で、起きた後、体がかなり暖まっています。もちろん個人差があると思います。

 

 

結論:

山口県での寒中水泳は意外と難なくクリア出来ます。とはいえ良い子は念のため真似しないでください。