なぜ虫が光に集まる?フラフラと近寄る行動には数学的ヒミツ…!

■飛んで火にいる夏の虫

虫が光にふらふらと寄っていく様…夏に近づくとよく見かける光景ですね。 夜の街灯にたくさんの虫が寄って行く光景や、夏に窓を開けると部屋の中に待っていたかのように虫が入ってくる光景…いとも簡単に想像がつくはずです。(想像がつかない方は、ぜひ部屋を明るくした状態で窓を開けて10分ほど放置してみてほしい。とんでもない事になるでしょう。笑) ことわざにも、「飛んで火に入る夏の虫」といったものがあるように、虫は見事にふらふらと光(火)に吸い寄せられていきます。 この記事では、光にふらふらと寄っていく動きにどういった理由があるのか、この記事では解説したいと思います。ちなみに、このふらふらがミソですよ。

 

■光により起きる性質"走光性"について

まずは、この光に寄って行く性質について簡単にご説明。"走光性"というその性質の通りの名称がついています。走光性とは以下のように説明されています。

-光の刺激によって起こる走性。虫などが灯火に集まるのは正の走光性,ミミズが暗い方へ移るのは負の走光性。weblio辞書http://www.weblio.jp/content/%E8%B5%B0%E5%85%89%E6%80%A7より-

なぜそのような性質があるのかの理由ですが、それはシンプルにその生物が生きるために必要だからと考えられてます。光に対してどのような方向に行動するかは生物によって様々です。最近話題のユーグレナミドリムシ)は光に正の向き(つまり光の方向)に動き、上にも挙がっているミミズは光に負の向き(光と逆の方向)に動きます。そして、今回スポットを当てている虫(蛾やハエなど)は光に対してある一定の向きに動く性質を持っています。 ある一定の向きという記載をしていますが、直角よりもやや小さく、まっすぐの方向ではない中途半端な角度に走光性を持っている、のです。ここまでをイラストにまとめると、こんなかんじですね。 走光性の種類

なんのために走光性という性質があるのか、という話にはそこまで触れませんが、その生物が生きる為に必要な性質だと言われております。 念のための解説ですが、上の図のそれぞれの意味は下記の通りです。

解説図

■太陽の光と街灯の光の違い

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